2012/03/28

フラー神学校関係者を迎えて

先週21~22日はフラー神学校関係者たちを被災地に案内して回りました。21日は塩釜聖書バプテスト教会の取り組み、前日の20日に落成式が行われたボランティアセンターの働き等について紹介していただいた。塩釜教会は被災地、多賀城市の少し高台にあるために津波の直接被害はありませんでした。被災地支援のセンター的教会として周辺の被災した町々の支援活動を積極的に行っています。そして石巻では「祈りの家」の阿部一さんたちが取り組んできた津波被災住宅の修復ボランティア活動について紹介していただきました。私どもSBSネットも当初から協力してきた働きです。その中心的な働きを担っておられるルーテル同胞のベンソン宣教師は都合で同行できませんでしたが、共に労する阿部さんの協力に感謝しています。

そして翌日は南三陸町に出かけました。ここではいよいよ具体化したクリスチャンセンターの設置について、建設予定地を回りながら今後の働き、支援と宣教のために祈りを共にしました。中心になって働きを進めてきた聖協団の中澤竜生牧師の協力に感謝しています。町全体の復興にキリストの福音が反映されるように願っています。とてもスケールの大きな支援と宣教の業がなされようとしています。そしてわずかな時間でしたが波伝谷の仮設住宅にも立ち寄り、教授たちが実際に被災者との対話の時を持つことができました。

23日は東京での東日本大震災「国際シンポジウム」が駒込にある聖学院で開催されました。サブタイトルが「いかにしてもう一度立ち上がるか:これからの100 年を見据えて」と、とても大きなテーマ、視点で企画されています。総合司会は倉沢正則氏(東京基督教大学学長、宣教学)、そしてフラー神学校の教授を中心に東京基督教大学、聖学院大学の教授たちによる講演です。講演者以下の方々です。

Juan Martinez  フラー神学校准教授、異文化国際プログラム学務担当副学部長。

Glen Stassen  フラー神学校教授、キリスト教倫理学。

大木英夫  聖学院大学総合研究所所長、組織神学。

山口陽一  東京基督神学校校長、東京基督教大学教授、日本キリスト教史。

藤原淳賀  聖学院大学総合研究所教授、キリスト教倫理学。

そして私は被災地からの報告発題、特に支援の在り方、考え方に対する神学的考察について発題する機会を与えれました。震災を期に日本のキリスト教界が教派を超えて一つになって取り組もうとする機運、流れを感じました。しかし実際には向き合うべき大きな課題があります。気づくべきところにしっかり気づいて取り組むことができたらと願うものです。250人ほどの参加者、大盛況でした。

今後の被災地での支援活動計画として、イザヤ58ネットの呼びかけに応えてくださった福音伝道教団の皆さんから提供された衣類関係を届けます。また定期的に続いている歌津や大上坊の方々に生活消費材を提供す予定になっています。

また定期的に本、絵本を届けることに合わせて素晴らしい贈り物が届けられました。JECAの西堀キリスト教会の婦人会の皆さんからのかわいらしいストラップの贈り物です。これまでもそうであったように一つ一つとても丁寧に、メッセージの込められた贈り物を準備してくださいました。一つも無駄になることのないように届けたいと思っています。

4月中旬には10日ほどオレゴンにある日本人教会のボランティアチームが来日します。せっかくの奉仕、十分に対応できるように準備中です。子供たちのための英語学習支援なども行う予定です。

また4月下旬ないし5月初めに「南三陸町を支えるキリスト者ネットワーク」によって南三陸町に設置される「クリスチャンセンター」の開所式が行われる予定です。今月末にはプレハブの住宅が設置工事がなされるとのことです。ことがスムースに進められることを願う者です。

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