昨日、石巻に出かけました。今回で三度目の訪問ですが、今回も二つの教会を訪ねるためです。一つは「祈りの家教会」です。文字通り自分の自宅を開放して主にある集まりと、宣教に取り組んでいる教会です。中心となっている阿部さんご夫妻は私たちの信仰の先輩でもあります。団体に所属しているわけではないので素早く救援物資が届いたわけではありませんでした。
彼らの住むこの神明地区も津波の影響による浸水地域です。彼らの家自体は浸水をかろうじて免れました。しかしライフラインの復旧が遅れ、住める情況ではなかったのです。その上、ガソリンを得ることが困難で動きは制限されました。それでも割合早い時期に活動を開始し、恵みの救援物資を取り次ぐ拠点として活動し始めました。私たちも彼らの必要に応え、ネットワークで集まった物資を届けることができました。水明地区は高齢者の方々も多い地区で、本当に助けを必要としている地区だということです。
今回、訪問してみてとても興味深い取り組みをなされていたので紹介しておきたいと思います。すでに他のグループからの物資の供給を受け、地域の必要に応えています。当初は必要としている人にただ渡すだけだったのですが、それによって本当に助けになった人がいる反面、中には人間の欲から、ため込もうとする方も見かけるようになったというのです。そうなると本当に必要な方に必要なものを渡せないと判断しました。
そして彼らの的確な判断で、ただ、人に救援物資を提供するだけの方法をやめたというのです。提供できる救援物資の案内を印刷し、地域に配ります。そして、そこに来られた人々に自分の必要物資を記載していただき、さらに名前、住所等を記していただき、その上で必要物資を提供しています。この時に希望しながら得られなかった物資は次の機会に入ったときに連絡できる仕組みになっています。とても知恵ある方法であると思います。
このような窮状の中では、みんなが支え合わなければならないのですが、人間の自己中心性は私たちの想定を超えた行動をとる人たちがいるという現実に心を留めました。
今回私たちが訪ねた時、ちょうど救援物資を皆さんに渡すときでした。一度に多くの方々が来られていましたので、少しお手伝いをしました。受付をして案内するのですが、いつの間にか、自分が希望すると記した物とは違う物を次々と袋を詰め込んでいる人がいます。二度も、三度も入れようとしている方もいます。何となく注意するのもはばかる雰囲気です。何とも複雑な思いです。
中には高齢の方で、本当に助かった、と全身で安堵感を示しながら帰っていかれる方々もいます。決して十分とは言えませんが、少しでも不安を解消できるなら幸いです。
祈りの家に集うクリスチャンたちはこのような活動を通してこの地域にしっかりとメッセージを伝えることができるし、また受け止めていただける信頼を得たのではないかと思います。
週初めに行った気仙沼にある諸教会も、塩釜教会も地域の支援に取り組んでいます。他の地域に置かれた教会でも恵みを取り次ぐ拠点として用いられています。この祈りの家の取り組みを参考にされたらと思います。主の教会を通して神様の祝福がその地域に持たされるように祈ります。
2011/04/07
2011/03/29
医療品等の提供
私たちのネットワークの情報を介して米国リフォームド・バプテスト(Reformed Baptist congregations)の援助を取り次ぐコーディネーター、Jim Howell(ジム・ハウエル)氏が来日します。今回は、アメリカが避難勧告している地域にいるRBの関係者に医薬品(約330,000ドル分)を届けるためです。
その後に仙台に来て情報を収集し、これからの援助活動の輪を広げていきたいと考えています。活動する皆さんの中で特に医療関係で支援を必要としているという情報をお持ちの方々と連携して、支援が実現できたらと願っています。それぞれの支援ネットワークで共有できれば感謝です。
ハウエルさんはこれまでも米国内、オーストラリア、ニュージーランド、とシンガポール等のR.B教会の兄弟姉妹の思いを、ミャンマー、スリランカの津波、パキスタン、中国の地震、さらに米国のハリケーン・カトリーナなどでの災害援助活動に届けてきた方です。
今回も日本の被災した方々に医療品等を届け、援助していきたいと願っています。
最後に、兄弟たち。すべての真実なこと、すべての誉れあること、すべての正しいこと、すべての清いこと、すべての愛すべきこと、すべての評判の良いこと、そのほか徳と言われること、称賛に値することがあるならば、そのようなことに心を留めなさい。ピリピ4:8
その後に仙台に来て情報を収集し、これからの援助活動の輪を広げていきたいと考えています。活動する皆さんの中で特に医療関係で支援を必要としているという情報をお持ちの方々と連携して、支援が実現できたらと願っています。それぞれの支援ネットワークで共有できれば感謝です。
ハウエルさんはこれまでも米国内、オーストラリア、ニュージーランド、とシンガポール等のR.B教会の兄弟姉妹の思いを、ミャンマー、スリランカの津波、パキスタン、中国の地震、さらに米国のハリケーン・カトリーナなどでの災害援助活動に届けてきた方です。
今回も日本の被災した方々に医療品等を届け、援助していきたいと願っています。
最後に、兄弟たち。すべての真実なこと、すべての誉れあること、すべての正しいこと、すべての清いこと、すべての愛すべきこと、すべての評判の良いこと、そのほか徳と言われること、称賛に値することがあるならば、そのようなことに心を留めなさい。ピリピ4:8
2011/03/25
行政との連携
早速、中澤牧師からとても参考になるメールをいただきました。その要旨は以下の通りです。支援物資が教会の置かれた地域の人々に、本当に必要としている方々に届ける一つの手段として参考になるのではないかと思う。
今回の災害で教会には救援物資であふれています。一人の行動では限界があります。捧げてくださった方の大切なものを何とか無駄になるようなことのないようにと考えました。私は青葉区愛子ですので、宮城総合支所、社会福祉協議会に出向き、救援物資が教会にあることをお伝えしました。行政側の関係で必要な方に対して連絡がなされます。そして連絡を受けた方は教会を訪問し、本人に直接必要物資を受け取ることなります。このようなことに関しては、間接的な災害となるそれぞれの市町村支所で受け付けていただけます。その際、できましたら物資の詳細なリストを持っていくと助かるようです。
他の方法として、県や市町村に対して物資を援助(寄付)する場合は次の通りです。宮城県では、食品関係に関しては農林水産部食産業振興課(022-211-2963)平日9時以降から5時まで、日用品に関しては保健福祉部総務課(022-211-3183)平日9時以降から5時までです。この場合も物品のリストを作成し伝えることをお勧めします。
しかし、教会としては前者の方法、近くの行政窓口にお話しをして連携を取ることをお勧めします。それは個人の必要にも細かく応えることが可能であると考えるからです。またこうした取り組みを通して行政との信頼も確保できると思います。
今回の震災はとても大きな災害であり、長い期間の取り組みが必要となることが予想されます。どうかご検討くださいますようお勧めします。以上です。
援助物資は援助を必要とされる方に届けられますが、教会に与えられた大切に役割です。被災地で不自由な生活に置かれた人々の援助は優先されますが、と共に、二次的、三次的に被害を被った方々にも目を留めるべき大切な視点を与えてくださいました。また、教会が行政側と連携することで、今このときだけでなく、次に備えることになると思います。
今回の災害で教会には救援物資であふれています。一人の行動では限界があります。捧げてくださった方の大切なものを何とか無駄になるようなことのないようにと考えました。私は青葉区愛子ですので、宮城総合支所、社会福祉協議会に出向き、救援物資が教会にあることをお伝えしました。行政側の関係で必要な方に対して連絡がなされます。そして連絡を受けた方は教会を訪問し、本人に直接必要物資を受け取ることなります。このようなことに関しては、間接的な災害となるそれぞれの市町村支所で受け付けていただけます。その際、できましたら物資の詳細なリストを持っていくと助かるようです。
他の方法として、県や市町村に対して物資を援助(寄付)する場合は次の通りです。宮城県では、食品関係に関しては農林水産部食産業振興課(022-211-2963)平日9時以降から5時まで、日用品に関しては保健福祉部総務課(022-211-3183)平日9時以降から5時までです。この場合も物品のリストを作成し伝えることをお勧めします。
しかし、教会としては前者の方法、近くの行政窓口にお話しをして連携を取ることをお勧めします。それは個人の必要にも細かく応えることが可能であると考えるからです。またこうした取り組みを通して行政との信頼も確保できると思います。
今回の震災はとても大きな災害であり、長い期間の取り組みが必要となることが予想されます。どうかご検討くださいますようお勧めします。以上です。
援助物資は援助を必要とされる方に届けられますが、教会に与えられた大切に役割です。被災地で不自由な生活に置かれた人々の援助は優先されますが、と共に、二次的、三次的に被害を被った方々にも目を留めるべき大切な視点を与えてくださいました。また、教会が行政側と連携することで、今このときだけでなく、次に備えることになると思います。
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