2012/03/16

大森地区支援

今週は「イザヤ58ネット」(7名)の皆さんがボランティア活動に取り組みました。福音伝道教団の諸教会から献品された生活消費材を届けることになりました。初日12日(月)は三月も半ばというのに仙台は雪、吹雪いています。そして現地に向かう翌13日(火)は朝からしんしんと雪が降っているのです。10センチほど積もっているだろうか、とても寒い朝です。

13日(火)は南三陸町の大森地区の皆さんに届けられました。あらかじめ諸教会に呼びかけてくださって集められた物資はロングの二トントラックいっぱいです。効率よく提供するためにいったん全部下ろして、仕分け作業です。米、30キロ、10キロ、5キロ、3キロ、2キロ入り、また家にあるものから取り分けられたと思われる個別の袋入りなどと様々です。献品された皆さんの暖かい心が見えてくるような光景です。さらに味噌、醤油、砂糖、油、さらに各種洗剤、トイレットペーパー、ティッシュペーパー等々です。トイレットペーパーの多くは首都圏の基督聖協団の教会からの提供とのことです。大森地区約80世帯分を積み込み現地に向かいました。

最近は昨年前半ほど頻繁に物資を届けていません。あってもお米など単品で、今回のようにまとまったものとしてはしばらくぶりとなります。以前ほど緊急性はないものの、町全体の復興が遅れているわけで、生活支援があれば励みになるという状況です。住民の方も「米と味噌・醤油、油さえあれば」と多くのことを求めているわけではありません。特に高齢者の方々からは感謝の言葉が返ってきます。皆さんが口するのが「仕事がない」ということです。町自体が、一部の企業を除いて復興にはほど遠い状態にあります。最近30代の方が自ら命を絶ったことが報じられたそうです。とても気になったことは、これからさらにこうしたことが起こるのではないかとの現地の方々の発言です。

ここ大森地区は二区になっていて、一区は残ったのは二軒だけで大半が津波で流されてしまいました。二区は高台に位置し直接の津波被害を免れた地域です。支援物資はないわけではありませんが、一部に偏っているとのことです。こうした良き業、支援がかえって住民の人間関係を壊してしまう現実を重く受け止めています。取り組み如何によっては私たちもその人間関係を壊す要因になりかねないのです。ここに聖書の教えがあり、福音のメッセージがあると思っています。

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