2011/06/19

より必要とする方々へ

ちょうど一ヶ月前に旭が丘に避難されている被災者の方々へ支援の必要を知らされました。地区の責任者の話ですと、行政ルートの支援は6月をピークに次第に細くなるだろうということです。コミュニティーセンターに避難している方々は、当初は横になって休めないほどの大勢の方々がおられたようです。現在はさほど多くありません。むしろ団地住民の方々にお世話になっている被災者の方々が約40世帯ほどおられるとのこと、また、家は大丈夫でも職を失った方々もいるということでした。この方々への支援の必要を覚えたわけです。

一つの壁、「公平」という分配の壁
町内は13班ほどの組によって構成されているわけですが、支援物資は直接の被災者も間接的な方も、この住民に公平に分けようという仕組みです。例えばペットボトルの飲料水であれば人数分が集まるまで集積し、数が揃ったところで各班に分配するわけです。あるいは各班で分け合えるようなものは各班世帯数に応じた数に分けます。世帯毎になると、世帯を構成する人数は考慮されず、二人の世帯も4人の世帯も同数の分配となりますので、最終的にはどうしても公平さの矛盾が生じてしまします。現在も、毎日のように夕方4時頃から救援物資の分配がなされています。

私たちがこの方式に応えるだけですと、ただ物資を運ぶだけになるばかりか、被災した方々との関係はほとんどない支援になってしまいます。必要な方に必要なものを提供したい、そして被災した方々と心が響き合う支援を望んでいます。何回かの話し合いをし、結果的にはこちらの押しつけのようになりましたが、支援物資を手渡す場所、公園や空き地の使用を許していただく寛大な対応をいただきました。私たち自身が支援できる機会を与えられ感謝しています。当初は本当に支援を必要としている方々の情報を得るための支援物資の提供でした。ちょうどタイミングよく「イザヤ58ネット」のボランティアチームが協力してくださることになっていましたので時宜を得た取り組みでした。

そうこしているうちに旭が丘の状況がメディアでも何度か取り上げられ、全国から旭が丘に直接に支援物資が届くようになりました。その様子を見たとき、メディアの力の大きさを感じると共に、自分たちの取り組みを進めるために、さらに知恵深い手法の必要を考えさせられました。

開かれた門
同時に、ここでの取り組みの中で出会った方々と交わされる対話は貴重な情報源になりました。先に紹介したもう少し内陸部の入谷地区への避難状況、さらには海岸線にある集落、大森地区住民への支援の必要などです。主が開いてくださった門と信じてそれぞれに訪問しました。

先週は入谷小学校に避難されている方々の必要に応じて二度訪問しました。最初は「イザヤ58ネット」のチーム(13名)と共に79人分のタオルケットを届け、皆さんと対話することができました。そして金曜日に思いがけず届いた生鮮野菜、果物を提供しました。ここでも公平の分配が働いています。個々人の必要をどのように得られるか大きな課題です。

今週は大森地区の状況をさらに知るために支援物資と共に訪問しようと計画しています。

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