2011/07/02

聖書の原則に基づく支援

南三陸町では特に支援の届かないところに支援をと願いつつ活動しています。旭が丘から入谷、大森と支援関係は広がっています。

来週には大森で知り得た米広という内陸部の集落を訪問する予定です。ここは海岸から離れ、山間の集落で、どちらかと言えば当初から支援に動いた地域のようです。食料は何とか確保できているようですが、日常的な生活用品の必要を訴えておりました。この地区の世帯数、近隣を含めて18世帯と、さほど大きな集落ではありません。

町自体が機能回復していないこともあり、全域に言えることですが、日常的な生活用品を手に入れることに窮しているようです。実際にこの地域の人たちに会って、その必要とする支援の実態を把握したいと思います。

同様に、歌津のある地域もその必要を訴えています。この地域も津波被害の大きな場所です。その地域で直接の被害を免れた集落の方々が、同様に日常生活用品の必要があり、できれば支援に来て欲しいとのことです。同じく、次週末に基本的な物を用意して、その支援の必要について情報を得たいと願っています。

また、旭が丘、入谷地区、大森地区もそうですが、そこの住民には被災した家族や親族の方々が身を寄せています。避難所でない被災者避難の方々で、やはり支援があれば大きな励みになるでしょう。緊急性というよりも、確かな支援があれば心の安心を得ることができると思います。

そして今後必要なのが仮設住宅に住み始めた方々への支援です。仮設住宅への移動は自立の一歩を踏み出すことですが、しかし仕事がない、収入の見通しが立たない方々にとっては、不安な思いで仮設に引っ越しする方は少なくありません。避難所で会った方の中には是非、仮設の方にも来て欲しいと懇願する方がおりました。

私たちが注意深く取り組んでいる課題は、支援活動が単に物を運ぶ、提供するだけの活動にならないように心がけることです。それが潤沢であればあるほど、地域住民の人間関係を壊してしまうケースがあるということを何度か聞いています。そのためには、その地域の方々と十分話し合うこと、同時に聖書の原則に基づく支援が実現するように知恵を尽くすことだと思います。中には聖書の愛とか憐れみの行為を勘違いしているボランティアチームがあるようです。

活動に当たっては、今は支援を受ける必要がありますが、しかし、やがて「受けるよりは与える方が幸いである」との聖書の教えの実現を目指すことです。ですから物資の支援と共に聖書の教えを紹介しながら取り組んでいます。そして福音に基づく新しい人生を始め、支援を受ける側から支援する人へと発展していくことが私たちの支援活動の目標です。こうした私たちの思いを受けとめてくださった方々が、自分たちが受けるだけでなく、支援を必要としている方々についての情報を与えてくださっているように思います。

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