2011/10/11

山形芋煮感謝会(2)

「山形芋煮二つ」のもう一つ、それは「大上坊契約生活センター」での芋煮会で、文字通り感謝の芋煮会となりました。と言いますのは、この地区の皆さんは海岸に近い方々は津波被害がありますが、内陸部は被災者の受け入れ、また被災者支援の取り組みに労されたからです。そして今では受け入れた被災者も仮設住宅に移られました。それでも、直接の被災はないものの、兄弟や親戚の方々のうちに被災者がおり、皆さん痛みをかかえておられるます。それでも少しずつ、本来の仕事が回復しつつあるようです。 この日(6日)はあいにくの雨、予報では午後に晴れるということでしたが、結果的には芋煮ができあがるまで、雨は降り続け、帰る頃になってようやく雨は上がりました。しかし、雨の日であったために、働きを中断しなければならなかった男性の方々が出席することができて感謝でした。

雨の中、外で芋煮を行うために、知恵を求められました。芋煮は基本的に野外ですので、いろいろな状況に対応しなければなりません。慌てることもなく、建物の軒を利用し、はみ出す分は車の後ろのドアーをはね上げ、ちょうど良い空間を作ることができました。駆けつけてくれた区長の及川さんが手際よくブリーシートを張っていただき、万全な状況で取り組むことができました。

イザヤネットの牧師が実習をかねて芋煮を実行する手はずでしたが、かまどをセットしている際にブロックを動かそうとした瞬間、ぎっくり腰になってしまい、ダウン。同行の姉妹による腰の体操指導で何とか動けるようになりました。芋煮で体が温まったところで、ウクレレの伴奏で賛美歌を歌ったり、全員で懐かしい唱歌を歌ったり、加えて、なんと一人の姉妹よるゴスペルフラを披露していただきました。手の表現の美しさに感動しながら、本当に和やかな時を過ごしました。

最終日で栃木まで戻るチームは少し早めに出発する必要があり、ぎっくり腰のリーダーは地元の方から腰バンドを譲り受けての運転です。名残惜しみながらのお別れでした。私たちはその後、地元の皆さんと後片付けをし、また再会を約束しながら仙台に戻りました。皆さんの震災時における労苦に、ささやかながらねぎらう「感謝の芋煮会」を持つことができました。

今週は12日(水)に大久保にある仮設住宅で芋煮会を行います。ここは、さほど大きな仮設住宅ではなく、近隣の方々を含めて100人ほどの芋煮となる予定で、今回は山形牛を用いる予定です。11月中旬くらいまで、南三陸町の各地で、体も心も温まる芋煮会を実施する計画です。

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