2011/10/22

大森での芋煮会

今週の20日(木)、久しぶりに大森地区の皆さんとの交流の機会が与えられました。私たちとの交わりというよりも、地区住民間の交流です。みんなが一つになって前に向かう力を得られればと思います。

今、シーズンの山形芋煮を楽しんでいただきました。大鍋二つ、150食分の芋煮です。食材は山形にある「元気市場」であらかじめ注文し、前日に受け取ります。里芋、山形牛、板こんにゃく、ネギ、ゴボウ、調味料として醤油、酒、砂糖、塩です。里芋、かつては、この皮むきが一作業でしたが、現在は皮をむいた芋を購入することができます。そして、その夜、塩を使って下準備、里芋のぬめりを押さえます。板こんにゃくはゆがいてあく抜きし、ネギは斜め切りに、ゴボウはささがきにして下準備完了です。

芋煮は全員参加型の鍋料理です。当日、特に大森地区は有志の婦人たちが自主的に集まり、おにぎりを握ったり、芋煮の作業に参加します。板こんにゃくをちぎったり、あくを取ったり、芋が煮えたところでお肉を入れ、肉のあくを取り、味を調えます。最後にネギを入れ、火が通ったところで出来上がりです。

通常は河原で釜を作り、薪を燃やすわけですが、今回のように大人数で、大鍋の場合はプロパンガスを用います。地元への還元も考え、地元の燃料屋さんにあらかじめ頼んでおき、当日、釜にセットしていただきます。一鍋、75食分ですが、ほぼ一時間ちょっとでできあがります。いつもガスボンベを運んでくださる方が、なんとのこの大森の住人でした。

今回の会場はこの地区のまとめ役、源六さんの中庭、景観の良い場所で、ここから志津川湾を見渡せますし、対岸にホテル観洋が見えます。すぐ下に降りれば海岸で、公園などもあり、芋煮の場所として、好都合なのですが、しかし、この地区の人たちは、まだ海の方に行くのを避けたい、海岸への抵抗感があるようです。

中庭にブルーシートを敷いて、ちょっと堅めですが、輪になっていただきました。この日は天候も穏やか、暖かい日差しの中での芋煮会となりました。今回も近所に住む年配の男性、かつてクリスチャンであった方ですが、ハーモニカで何曲か演奏してくれました。その中に「いつくしみ深き友なるイエスは」など賛美歌をも演奏されました。表情から、心は神様に向かっているように思えました。

次回の予定

来週は土曜日、29日に波伝谷の仮設住宅で芋煮会を行います。ここは中瀬町の仮設住宅で出会った「FMみなさん」の和泉さんの紹介で実施することになりました。波伝谷はほとんど支援グループは来ていないとのことです。最近、初めてお茶の会を開くようになったというのです。総勢50名ほどの小規模の仮設住宅です。私たちは支援の届かない場所に優先的に出向きたいと願っています。そしてその人たちの必要をお聞きし、その必要に応えられるように知恵を尽くしたいと願っています。何よりも人との関係を大切にし、三陸町の中で支え合うネットワークが生まれる支援活動になればと願っています。

なお、来週は私どもの宣教団から「短期宣教チーム」が来日し、支援活動に取り組みます。主として石巻の津波被害家屋の修復作業に取り組みます。この地区のでのボランティア活動、その必要はまだまだあります。お問い合わせください。

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